太田市美術館・図書館 ART MUSEUM & LIBRARY, OTA
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開館記念展「未来への狼火」

2017年4月26日(水)~7月17日(月・祝)

インフォメーション

名称    :太田市美術館・図書館 開館記念展 未来への狼火
会場    :太田市美術館・図書館 展示室1・2・3・スロープ他
会期    :2017年4月26日(水)~7月17日(月・祝)
休館日   :月曜日(5月1日、8日、15日、22日、29日、6月5日、12日、19日、26日、7月3日、10日/ただし祝日の7月17日は開館)
開館時間  :午前10時~午後6時 ※展示室への入場は午後5時30分まで
観覧料   :一般800円、学生・団体640円、中学生以下無料
主催    :太田市、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団
後援    :太田市教育委員会、太田商工会議所、群馬テレビ、株式会社エフエム群馬、エフエム太郎、NHK前橋放送局、上毛新聞社

展覧会チラシ

概要

地元の詩人・清⽔房之丞の言葉を手がかりに、 太⽥の風土に育まれてきた創造の遺伝子を発見する

2017(平成29)年4月、太田市美術館・図書館は、「まちに創造性をもたらす、知と感性のプラットフォーム」として、「創造的太田人」を基本理念に、太田で育まれてきたものづくりの英知を継承しながら、市⺠によるこれからのまちづくりの拠点となることを目指してグランドオープンします。
現在、北関東随⼀の工業都市として知られる太田市の土台を築いたのは、1917(大正6)年5月、元海軍機関大尉の中島 知久平を中心に設立された飛行機研究所でした。第二次世界大戦後、GHQによって解体された中島飛行機株式会社を源流に、日本屈指の航空機生産技術を基礎に創立した富士重工業株式会社(2017年4⽉より、株式会社SUBARU)は、「ものづくり のまち」太田を象徴する存在です。
それでは、工業都市としての顔以外に、太田にはどのような風景が広がっているでしょうか? さらにさかのぼる1903(明治36)年、太田に生まれ、田園詩人と称されたのが清水房之丞です。彼は最初の詩集『霜害警報』(1930年)で、「桑が自分の⼦の樣に可愛いいんだ/桑が黑くなれば俺逹まで口がひ上がることになるんだ/村の俺逹の狼火をあげよ う」とつづりました。そこで描かれたのは、冬の霜害に苦しみながらも、大切に桑を育てていたひとたち。高村光太郎や 萩原朔太郎といった稀代の詩人とまじわりながら、郷土で詩を書くことに心を傾けた清水房之丞の仕事は、この風土で生きることへの強い誇りを感じさせます。
開館記念展では、「風土の発見」「創造の遺伝⼦」「未来への狼火」をキーワードに、こうした歴史的風土のなかで生まれた絵画、工芸、写真、映像、詩、歌など、多ジャンルのアーティストの作品を新作もまじえてご紹介します。さらには、 市民と共同のプロジェクトも実施、それらを通してわたしたちが未来を展望するための狼火をたちあげます。
「創造的太田人」とともに歩む、太田市美術館・図書館の挑戦が本展からはじまります。

出品作家

淺井裕介、飯塚小玕齋、石内都、片山真理、清水房之丞、正田壤、林勇気、藤原泰佑、前野健太(9名/五十音順)

出品作家プロフィール

淺井裕介(あさい・ゆうすけ)
画家。1981年生まれ。東京都出身。アトリエでの平面制作と平行して、制作を行う土地の土を採取し、水を溶いて直接壁や板に描く《泥絵》シリーズや、マスキングテープを用いて植物や動物の形を描いた《マスキングプラント》シリーズなど、身近な素材を用いて現場での滞在制作も積極的に行う。本展では、太田市内で複数箇所採取した土を用いた《泥絵》を展示室の一面にダイナミックに展開。


[参考作品]淺井裕介《全ての場所に命が宿る》2015年「未見の星座<コンステレーション>」展 東京都現代美術館、2015年 撮影:加藤健

飯塚小玕齋(いいづか・しょうかんさい)
竹工芸家。1919年生まれ、2004年死去。東京都出身。洋画家を目指し、東京美術学校で藤島武⼆に師事したのち、戦後父の琅玕齋から竹工芸を学ぶ。1947年⽇展初⼊選、1954年⽇展特選。1974年第21回日本伝統工芸展初入選、文部大臣賞受賞。1981年、太田市に転居し、金山の麓のアトリエで晩年まで過ごす。1982年、竹工芸で人間国宝。本名は成年。伝統を踏まえながら、独自の技法による作品を発表した。本展では竹工芸のほか、新発見の卒業制作(油彩画)も展示予定。


飯塚小玕齋《白錆花籃 大海》1987年、太田市蔵、写真/小川京一郎

石内都(いしうち・みやこ)
写真家。1947年生まれ。群馬県桐生市出身。多摩美術大学デザイン科織コース中退。1979年、写真「APARTMENT」および写真展「アパート」にて第4回木村伊兵衛賞受賞を皮きりに数々の賞を受賞。代表作に、母の遺品を撮影した「motherʼs」や、原爆で亡くなった⼈の衣服を撮影したシリーズ「ひろしま」などがあり、人の痕跡を残したモチーフからそのいとなみの記憶を喚起する写真で世界的に知られる。両親の出会いが太⽥市創業の航空機・エンジンメーカー中島飛行機での仕事であり、本展では「motherʼs」シリーズを展示。


石内都《mother’s#38》2002年、タイプCプリント ©Ishiuchi Miyako「Mother’s#38」

片山真理(かたやま・まり)
美術家。1987年生まれ。埼玉県に生まれ、群馬県太田市で育つ。東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻卒業。先天性の四肢疾患により両足を9歳の時に切断するが、以降、手縫いの作品や自身で装飾を施した義足を使用したセルフポートレートやインスタレーションを制作。本展では、片山氏のデビュー作と言える群馬青年ビエンナーレʻ05(群馬県立近代美術館、2005)奨励賞出品作品と、太田市内で制作された最新作をともに展示。


片山真理《足をはかりに》2005年(群馬県立近代美術館 群馬青年ビエンナーレ‘05出品作)、廃材・アクリル・義足・パネル(3点組)、作家蔵

清水房之丞(しみず・ふさのじょう)
詩人。1903年生まれ、1964年死去。群馬県太田市(旧・新田郡沢野村)出身。群馬師範⼆部卒。群馬県内で小学校教師をつとめ、佐藤惣之助の「詩之家」に参加。「田園詩人」と称され、詩集に『霜害警報』(1930 年)をはじめ『青い花』、『炎天下』などがある。萩原朔太郎や高村光太郎ら稀代の詩人とも交わりながら 活動、詩誌『上州詩人』や『青馬』の刊行も行い、群馬県内の詩の発展に尽力。本展では詩集、詩誌を展示。


編集兼発行人:清水房之丞『上州詩人』第4号、発行所:上州詩人社、発行日:1933年1月、雑誌、個人蔵

正田壤(しょうだ・じょう)
画家。1926年生まれ、2016年死去。群馬県太田市(旧・新田郡綿打村)出身。福田貂太郎、松本忠義、山口薫に師事。1952年モダンアート協会展初入選、翌年奨励賞受賞、1962年会員。1967年第4回国際青年美術家展ストラレム優秀賞第一席。1993年群馬県美術協会会長就任。2005年太田市民文化功労賞受賞。県内美術振興に尽力、人物や昆虫をモチーフにした詩情あふれる作品で 知られる。本展では油彩画と素描を展示予定。


正田壤《物語》1976年 油彩・キャンバス、太田市立新田図書館蔵

林勇気(はやし・ゆうき)
映像作家。1976年生まれ。京都府出身。1997年から映像の制作をはじめる。自身で撮影した膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを制作。国内外の美術館や映 画祭で発表している。本展では、自ら撮影した写真のほか、市民から提供された写真やインタビューも素材に、「未来」をテーマにした新作の映像作品を制作、展示。 http://kanyukuyuki.tumblr.com/


林勇気《there》2017年、HD-video、作家蔵

藤原泰佑(ふじわら・たいすけ)
画家。1988年生まれ。群⾺県前橋市出身。東北芸術工科大学大学院洋画領域修了。ある土地の風景や歴史をモチーフに、丹念な取材を重ねながら、それらを画面のなかで再構成することでその土地の特徴を浮かび上がらせる絵画作品を制作している。本展では、太田市をモチーフにした新作を制作、展示。


[参考作品]藤原泰佑《上野図》(こうずけず)2015年、アクリル・コラージュ・顔料・箔・パネル、作家蔵

前野健太(まえの・けんた)
シンガーソングライター。1979 年生まれ。埼玉県出身。2000 年頃より作詞・作曲 をはじめ、東京都内を中心にライブ活動を行う。2007年9月、アルバム「ロマンスカー」にてデビュー。最新作はCDブック「今の時代がいちばんいいよ」。近年は映画「変態だ」(監督:安斎肇、原作:みうらじゅん)主演、舞台「なむはむだはむ」(東京芸術劇場)出演など活動の幅を拡大。2017年3月には初の著書『百年後』を上梓。本展では、太田市を訪れて制作した詩、歌を展示予定。


前野健太

関連イベント

(1)公開制作
展覧会のオープンに先立って、淺井裕介が本展出品作品の公開制作を行います。
⽇時:2017 年4月11日(火)~16日(日)各午前10 時〜午前12時、午後1時〜午後3時
▶詳細

(2)開館記念パフォーマンス「オオタドン」
日常のはざ間にダンスその他諸々を割り込ませる『まことクラヴ』の主宰、遠田誠が、太田市内のさまざまな団体とともに繰り広げるパフォーマンス。上毛かるたのリズムに乗って。美術館・図書館が踊り出す。
日時:2017年4月23日(日)午後1時〜午後4時
出演:遠田誠(まことクラヴ)、「東京あたりのダンサーズ」、太田市内パフォーマンス団体
遠田誠:ダンサー/振付家。漆器作りの家系に生まれ、プロダクトデザインを学ぶ一方、商店街ファンとして街のディティールに注目。デザインする上での俯瞰した視点とマニアックな街の断片、ダンスの外様としての特異なアプローチから作品づくりを行う。日常のはざ間にダンスその他諸々を割り込ませる『まことクラヴ』を主宰し、劇場はもとより国立新美術館、金沢21世紀美術館、山口情報芸術センター(YCAM)といったアートスペースから商店街、市役所、電車内、空港に至るまで出没し、サイトスペシフィックな活動を展開している。

(3)アーティストトーク
本展出品アーティストが、本展出品作をはじめ自作についてお話しします。
①片山真理 日時:2017年5月  3日(水・祝)午後2時〜午後3時30分
②淺井裕介 日時:2017年5月  6日(土)午後2時〜午後3時30分
③石内都  日時:2017年5月13日(土)午後2時〜午後3時30分
④林勇気  日時:2017年5月27日(土)午後2時〜午後3時30分
⑤藤原泰佑 日時:2017年6月10日(土)午後2時〜午後3時30分
▶詳細

(4)アーティストトーク&ライブ
本展出品アーティストの前野健太が、本展出品作についてお話するとともに、ライブを行います。
⽇時:2017年5月5日(⾦・祝)午後2時〜午後3時30分
▶詳細

(5)アーティストワークショップ
本展出品アーティストによるワークショップを実施します。
①林勇気  日時:2017年5月  4日(木・祝)午前10時~午後6時のあいだで随時 ▶詳細 
②淺井裕介 日時:2017年5月  7日(日)午前10時~午後1時 ▶詳細 
③藤原泰佑 日時:2017年6月11日(日)午後2時~午後4時 ▶詳細 

(6)ギャラリートーク
本展担当学芸員の小金沢智が、本展の作品や見どころについて展示室内で解説します。
⽇時:2017年5月20日(土)、6月3日(土)、6月17日(土)、7月1日(土)、7月15日(土)
各午後2時〜午後3時
集合場所:太田市美術館・図書館 1階総合カウンター前
事前申込:不要。時間になりましたら、本日の観覧券をお持ちの上、1階総合カウンター前にお集まりください。

カタログ

内容詳細および購入方法は、下記をご覧ください。

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