太田市美術館・図書館 ART MUSEUM & LIBRARY, OTA
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本と美術の展覧会vol.2「ことばをながめる、ことばとあるく——詩と歌のある風景」

2018年8月7日(火)~2018年10月21日(日)

インフォメーション

名称:本と美術の展覧会vol.2「ことばをながめる、ことばとあるく——詩と歌のある風景」
会場:太田市美術館・図書館 展示室1、2、3、スロープ
会期:2018年8月7日(火)~10月21日(日)
開催時間:午前10時~午後6時(展示室への入場は午後5時30分まで)
休館日:月曜日(ただし9月17日、24日、10月8日は祝休日のため開館、翌日火曜日休館)
観覧料:一般500(400)円 ※( )内は、20名以上の団体及び太田市美術館・図書館カード、ふらっと両毛 東武フリーパスをお持ちの方。65歳以上、高校生以下、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の交付者及びその付添人1人は無料。おおた家庭の日(毎月第1日曜日)は中学生以下の子ども同伴の家族無料。
主催:太田市、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団
協力:株式会社リトルモア、東武鉄道株式会社、モエレ沼公園、リキテックス
後援:太田市教育委員会、太田商工会議所、群馬テレビ、株式会社エフエム群馬、エフエム太郎、NHK前橋放送局、上毛新聞社、朝日新聞社前橋総局、産経新聞前橋支局、東京新聞前橋支局、毎日新聞前橋支局、読売新聞前橋支局、光ネット株式会社

概要

「ことばをながめる、ことばとあるく——詩と歌のある風景」は、美術館と図書館の複合施設である太田市美術館・図書館が「本」と「美術」の架橋を目指して実施する〈本と美術の展覧会〉第2弾として開催するものです。
今回のテーマは詩と歌(短歌)。画家が絵具を素材とするように、言葉を用いて表現・思考の新たな地平を切り開く詩人・歌人たちの作品が、グラフィックデザイナー・画家・イラストレーターたちとの共同によって、当館の展示空間に展開されます。
『死んでしまう系のぼくらに』をはじめとする詩集や小説、エッセイのほか、ウェブでのアニメやゲーム、アプリなど、その繊細かつ鮮烈な言葉を本だけにかぎらず多面的に展開する気鋭の詩人・最果タヒ。その詩を、これまで、最果の著書の装丁を手がけた佐々木俊、祖父江慎、そして雑誌『真夜中』誌面でアートディレクションを担った服部一成という三人のグラフィックデザイナーが、それぞれ異なる解釈とアプローチによってグラフィックで表現します[1.詩×グラフィック]。地形・気象・旅による意識の変容を主題として、現代文学・思想・芸術と領域横断的な仕事を一貫して続けてきた詩人・管啓次郎とタッグを組むのは、神話や物語も含めた人々の記憶や風景を手がかりに絵画やインスタレーションを制作している美術作家・佐々木愛。2009年以来、管と佐々木が行なっている「WALKING」と題したプロジェクトは、その名の通り二人が各地を歩くことによって生まれた詩と絵画の合作であり、本展ではこれまでの成果を、太田の散策も経て制作された新作とともに展示します[2.詩×絵画]。こうした当館での言葉の表現への注目は、当地で詩や短歌などの表現者が戦前から戦後にかけて生まれていることによります。ともに歌人であり、のちに生涯の伴侶となった大槻三好・松枝夫妻の仕事を、シンプルな線描と色彩で印象的な少女や風景を描き出すイラストレーター・惣田紗希の、太田の風景をモチーフにした描き下ろしの壁画とともにご紹介します[3.短歌×イラストレーション]。
本とは別の居場所を得た詩や歌は、はたしてどのような姿でわたしたちの目の前にあらわれるでしょうか。そしてそれは詩や歌を「読む」という行為に、どのような変化をもたらすでしょうか。本展では、鑑賞者が美術館という空間のなかにおける言葉を眺め、それらの言葉とともに歩き、さまざまな視覚表現とともに鑑賞することで、詩と歌の新たな鑑賞体験の獲得を目指します。

出品作家

最果タヒ、佐々木俊、祖父江慎、服部一成、管啓次郎、佐々木愛、大槻三好・松枝、惣田紗希(9名)

空間構成

豊嶋秀樹

ヴィジュアルデザイン

平野篤史

 

展示構成

1.詩×グラフィック(展⽰室1)
出品作家:最果タヒ、佐々木俊、祖父江慎、服部一成、

参考作品(展示作品とは異なります)


最果タヒ『死んでしまう系のぼくらに』リトルモア、2014年9月 ブックデザイン:佐々木俊

佐々木俊《窮而変々而通》2017年、撮影:小林志翔

祖父江慎《部屋本 坊っちゃん》 ©SHIN SOBUE / Dogo Onsenart 2018

服部一成《CAKE》2007年 

2.詩×絵画(スロープ、展⽰室2)
出品作家:管啓次郎、佐々木愛

出品予定作品


管啓次郎《無題「Walking」より》2011年

佐々木愛《詩のための絵「Walking」より》2011年 


3.短歌×イラストレーション(展示室3)
出品作家:大槻三好・松枝、惣田紗希

参考作品(展示作品とは異なります)

惣田紗希《SEASONS – SUMMER》2016年

 

出品作家

最果タヒ(さいはて・たひ)
2004年よりインターネット上で詩作をはじめ、翌年より「現代詩手帖」の新人作品欄に投稿をはじめる。2006年、現代詩手帖賞を受賞。2007年、詩集『グッドモーニング』を刊行、中原中也賞受賞、2012年に詩集『空が分裂する』。2014年、詩集『死んでしまう系のぼくらに』刊行以降、詩の新しいムーブメントを席巻、同作で現代詩花椿賞受賞。2016年の詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』は2017年に映画化され(『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』石井裕也監督)、話題を呼んだ。小説家としても活躍し、『星か獣になる季節』『少女ABCDEFGHIJKLMN』『十代に共感する奴はみんな嘘つき』など。対談集に『ことばの恐竜』、エッセイ集に『きみの言い訳は最高の芸術』『もぐ∞』。最新詩集は2017年『愛の縫い目はここ』、清川あさみとの共著『千年後の百人一首』では100首の現代語訳をした。また同年、ルミネのクリスマスキャンペーンで詩を書いた。
佐々木俊(ささき・しゅん)
1985年、宮城県仙台市生まれ。東京在住。2010年、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。アドブレーン、グリッツデザインを経て、2016年、デザイン事務所AYOND(アヨンド)を設立。『死んでしまう系のぼくらに』をはじめとする、最果タヒの詩集3部作のデザインを担当。
祖父江慎(そぶえ・しん)
1959年、愛知県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科を中退後、グラフィックデザイナー、アート・ディレクターとして活躍しながら、現在、コズフィッシュ代表。すべての印刷されたものに対する並はずれた「うっとり力」をもって、日本のブックデザインの最前線で、小説、漫画、絵本、写真集など幅広いジャンルを手がけている。著書にブックデザインの仕事をまとめた『祖父江慎+cozfish』(PIE BOOKS)がある。
服部一成(はっとり・かずなり)
1964年、東京都生まれ。1988年、東京芸術大学美術学部デザイン科卒業、ライトパブリシテイ入社。2001年よりフリーランスのグラフィックデザイナー、アートディレクターとして活動。主な仕事に、「キユーピーハーフ」などの広告、雑誌『流行通信』『here and there』『真夜中』、エルメスのイベント「petit hのオブジェたち」の会場デザイン、「三菱一号館美術館」などのロゴタイプ、POLAの新VIシステム、「45R」のリブランディング、「CAFE@HOME UCC」のパッケージ、東京国立近代美術館「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」などの展覧会のポスター・告知物・図録、ロックバンド「くるり」のアートワーク、『プチ・ロワイヤル仏和辞典』、中平卓馬写真集『来たるべき言葉のために』、ホンマタカシ『たのしい写真』、原田治『ぼくの美術ノート』などのブックデザインがある。毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、東京ADC賞、原弘賞、東京TDCグランプリなどを受賞。
管啓次郎(すが・けいじろう)
1958年生まれ。詩人、明治大学理工学部教授(批評理論)。デビュー作『コロンブスの犬』(1989年)以来、現代文学・思想・芸術の諸ジャンルにわたる批評文とともに、地形・気象・旅による意識の変容を主題とする紀行文を数多く執筆してきた。『斜線の旅』(2009年)により読売文学賞受賞。2010年の第一詩集『Agend’Ars』以後、2017年の『数と夕方』まで5冊の詩集を発表。世界各地の詩祭や大学での招待朗読多数。グリッサン『<関係>の詩学』、サン=テグジュペリ『星の王子さま』、アジェンデ『パウラ』、ベンダー『私自身の見えない徴』など、フランス語、スペイン語、英語からの翻訳も多い。
佐々木愛(ささき・あい)
1976年、大阪府生まれ。1999 、ヴァランド芸術学院(スウェーデン)に短期交換留学。2001年、金沢美術工芸大学美術学部デザイン科視覚デザイン専攻卒業。2002年、彩都IMI大学院スクール入学、現代美術専攻修了。神話や物語も含めた人々の記憶や風景を手がかりに、絵画やインスタレーションを制作、国内外の美術館やギャラリー、レジデンス等で多数発表している。近年の主な個展に、 「物語と風景のたいだに」 (黒部市美術館、2017年)、「もうひとつの場所」(NPO法人E&Cギャラリー、2015年)、「Four Songs」(ベルナールビュフェ美術館、2014年)。主なグループ展に、「開館15周年記念展「生命の樹」」( ヴァンジ彫刻庭園美術館、2017年)、「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」(あいちトリエンナーレ2016)、「カフェ・イン・水戸」水戸芸術館現代美術ギャラリー、2015年)、 「森からはじまる物語」(金津創作の森財団、2015年)。
Photo:Takehiro GOTO
惣田紗希(そうだ・さき)
1986年、栃木県足利市生まれ。同市在住。グラフィックデザイナー/イラストレーター。 2008年、桑沢デザイン研究所卒業。デザイン会社にてブックデザインに従事したのち、2010年よりフリーランス。cero、ザ・なつやすみバンド、うつくしきひかり、エマーソン北村、前野健太等、数多くのインディーズ音楽関連のデザインや装丁を手掛ける。また、イラストレーターとして雑誌や書籍を中心に、包装紙、ファッションブランドのテキスタイルを手掛けるなど、国内外で活動中。2015年、韓国のインディペンデント出版社SSE PROJECTのWEBギャラリーでの展示とZINE「Transparent Melancholy」を発行。同年、ドローイング303枚をまとめた本「Waving Lines」を同社より発行。出版記念と同社7周年記念に合わせて韓国で個展を開催。2016年、足利市を会場に含む個展「いつかいつかの」を開催。2017年、SSE PROJECT企画の展示「ONE PAGE」 に日本から参加。 
大槻三好(おおつき・みよし)、大槻松枝(おおつき・まつえ)
大槻三好と大槻松枝は、ともに短歌を生涯の仕事とした太田市出身の夫婦。大槻三好は、1903年、太田市内ヶ島生まれ。師範学校在学中から短歌を雑誌や新聞などに投稿。卒業後は、小学校教師として勤めながら、作品を発表する。歌集に、『白墨の粉』(1929年)、『花と木馬』(1934年)、『垂曲線』(1979年)。 1987年逝去。大槻松枝は、 1901年生まれ。女学校卒業後、太田市の鳥之郷小学校に勤務するも、1926年逝去。夫の大槻三好が、その遺された12冊のノートに載る2500首から編集した歌集(遺著)に『紅椿』(1930年)がある。

空間構成

豊嶋秀樹(とよしま・ひでき)
1971年、大阪府生まれ。 1993年、サンフランシスコ・アート・インス ティチュート卒業。1998年より「graf」メンバーとして生活全般に関 わるデザイン、ものづくりを行う。2001年、チェルシー・カレッジ・ オブ・アート・デザイン修了。2009年より「gm projects」の メンバーとして活動。作品制作から空間構成、ワークショップ、企画など、多様で柔軟な表現活動が注目される。

ヴィジュアルデザイン

平野篤史(ひらの・あつし)
1978年、神奈川生まれ。2003年、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業。株式会社MAQ、株式会社ドラフトを経て、デザインスタジオAFFORDANCE設立。主な仕事として、企業ブランディング、CI、VI、プロダクトデザイン、エディトリアルデザイン、ロゴデザインなど、グラフィックデザインを基軸に活動。太田市美術館・図書館開館(設計:平田晃久、2017年)にあたって、ロゴマーク及びサイン計画を担当した。多摩美術大学非常勤講師。TDC賞,JAGDA新人賞,SDA賞,経済産業大臣賞などを受賞。

関連イベント

(1)鼎談:詩とグラフィックデザイン
出演:佐々木俊、祖父江慎、服部一成
日時:2018年9月1日(土)午後2時~3時30分(1時30分開場)
会場:当館3階視聴覚ホール
定員:100名  

(2)対談:歩けば見つかるもの
出演:管啓次郎、佐々木愛
日時:2018年9月8日(土)午後2時~3時30分(1時30分開場)
会場:当館3階視聴覚ホール
定員:100名

  (3)遠足:金山城跡散策 講師:管啓次郎、佐々木愛、新井高子(ゲスト/詩人)
日時:2018年10月6日(土)午前10時15分~午後3時
会場:太田市内(当館~金山城跡往復:往復6km)
定員:10名  

(4)朗読会:歩いて見つかったもの
出演:管啓次郎、新井高子(ゲスト/詩人)
日時:2018年10月6日(土)午後4時~5時 会場:当館3階視聴覚ホール
定員:100名  

(5)ギャラリートーク
講師:担当学芸員
日時:2018年8月25日(土)、9月22日(土)、10月20日(土)午後2時〜3時
会場:展覧会場
定員:なし  

(6)こども鑑賞ツアー
講師:担当学芸員
日時:2018年9月2日(日)、10月7日(日)午後1時30分〜2時15分
会場:展覧会場
定員:なし  

参加費・申込方法等の詳細は、決定次第、HPでお知らせいたします。

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