太田市美術館・図書館 ART MUSEUM & LIBRARY, OTA
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【アーカイブ】2019イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

2019年12月14日(土)~2020年1月19日(日)

子どものために描かれた
世界のイラストレーションが海を越えて

イタリアの古都ボローニャで毎年春に開催される、世界最大規模の児童書専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」。出版社、絵本作家、翻訳家など世界各国の児童書関係者が集い、活発な交流や商談が行われます。この見本市に伴って毎年開催されているのが、国際的な絵本原画コンクール「The Illustrators Exhibition」。応募要件は子どものために描かれた5枚1組のイラストレーションであること。キャリアを問わず誰でも応募できるため、新人イラストレーターの登竜門となっています。2019年は62ヵ国2901名の応募の中から、日本を含む27ヵ国76名が入選しました。
「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」は上記のコンクール入選作品を日本国内で展観する巡回展です。世界各国の絵本・児童書を収集している図書館でもある当館で、今回、初めて開催いたしました。
絵本を入り口に、広い世界の感性と絵本原画の「いま」を体感できる展覧会をお楽しみいただきました。


展覧会 Exhibition

展示室1

展示室1では、2019年の「The Illustrators Exhibition」の入選作品を展示しました。入口では2019年ブックフェア会場でのインタビュー映像を上映し、室内での特別展示として2018年に「ボローニャ・SM(サンタマリア)出版賞」受賞したヴェンディ・ヴェルニッチ(クロアチア)の、受賞記念絵本「動物園(La casa de fieras)」の原画を展示しました。
※ボローニャ・SM出版賞:入選者の中の35歳以下から選ばれ、受賞者にはSM出版から絵本を出版する機会が与えられます。

 

創造の道(スロープ)

「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」では、前年の「The Illustrators Exhibition」入選者から選ばれた1人が、次回のメインビジュアルを作成する慣習があります。2019年のメインビジュアルは、ロシアのマーシャ・チトワ(2018年の入選者)が担当しました。本展ではその制作プロセス「ビジュアル・アイデンティティ」を展示しました。

展示室2

1階に引き続き、2019年の「The Illustrators Exhibition」の入選作品を展示。日本から選ばれた10名の作品もこちらに展示されました。また、特別展示として、今年の「ビジュアル・アイデンティティ」を手掛けたマーシャ・チトワの作品を展示しました。
日本からは下記の方が入選されました。

【ちとせちとせ、平佐実香(MICAO)、イケガミヨリユキ、井上陽介、工藤あゆみ、まえだよしゆき、間中ムーチョ、ミヤタタカシ、たなかやすひろ、東郷なりさ】

展示室3

ブックフェアにて優れた児童書に贈られるボローニャ・ラガッツィ賞を受賞した絵本や、ボローニャ国際絵本原画展の入選者関連本を手に取って閲覧できるように展示しました。また、おりがみ絵本づくりのワークショップコーナーを設け、来館者に自由に参加いただきました。


概要 Overview

会 期:2019年12月14日(土)~2020年1月19日(日) 27日間

会 場:太田市美術館・図書館 展示室1・2・3、創造の道(スロープ)

主 催:太田市、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団、一般社団法人日本国際児童図書評議会(JBBY)

協 賛:株式会社SUBARU

協 力:東武鉄道株式会社、Bologna Children’s Book Fair Bologna Illustrators Exhibition, Curated by Bologna Children’s Book Fair / BolognaFiere in partnership with JBBY

後 援:太田市教育委員会、太田商工会議所、群馬テレビ、株式会社 エフエム群馬、エフエム太郎、NHK前橋放送局、上毛新聞社、読売新聞前橋支局、毎日新聞前橋支局、産経新聞前橋支局、東京新聞前橋支局、朝日新聞社前橋総局、光ネット株式会社

入場料:一般500円(400円)※( )内は、20名以上の団体、太田市美術館・図書館カード、ふらっと両毛 東武フリーパスをお持ちの方。65歳以上、高校生以下、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の交付者及びその付添人1人は無料。

記録写真:吉江 淳(※以外の写真)


関連イベント Related Events 

絵本おはなし会

当館図書スタッフによる、ブックフェアに関連する絵本の読み聞かせを行いました。

日時:2019年12月26日(木) 午前10時30分~午前11時10分

会場:2階 世界の絵本・児童書コーナー

参加費:無料

おりがみ絵本づくり

紙を折って簡単な本を作成し、絵や文章を書いてオリジナル絵本を作る自由参加型ワークショップを実施しました。

日時:会期中は随時開催

会場:展示室3

参加費:無料


ギャラリートーク

作品の世界をより深く鑑賞できるように、テーマや技法、作品の見どころなどを担当学芸員より解説しました。

日時:①2019年12月14日(土)午後2時~午後2時45分

日時:②2020年1月12日(日)午後2時~午後2時45分

会場:展示室1・2・3・スロープ

参加費:無料


切り絵モビールをつくろう

絵本作家・むらかみひとみ氏を講師に迎え、画用紙で切り絵をつくり、ひもでつないでモビールを仕上げました。

講 師:むらかみひとみ(絵本作家)

日時:2019年12月22日(日) ①午前10時30分~11時30分 ②午後2時30分~3時30分

会場:1階 イベントスペース

定員・対象:①5歳~小学生のお子さんと保護者7組 ②小学5年生以上15名

<プロフィール>

むらかみひとみ

絵本作家・イラストレーター。
1979年大阪生まれ。東京在住。
イタリア・フィレンツェの版画工房で技術を学ぶ。2003年、2005年、2006年、ボローニャ国際絵本原画展入選。絵本や挿画、実用書を手がけるほか、こども向けのワークショップをおこなっている。
絵本に『まっくらなよるとばくのムー』(ヴィレッジブックス)、『ヤマネのナノのぼうけん』(岩崎書店)、挿画に『サヤエンドウじいさん』(日本標準)、装画に『司書と先生がつくる学校図書館』(玉川大学出版部)、『キラキラ応援ブックトーク 子どもに本をすすめる33のシナリオ』(岩崎書店)、『がんばれ! 児童図書館員』(東京子ども図書館)などがある。

こども鑑賞ツアー

対話型鑑賞を用いた、小中学生を対象としたツアーを開催しました。

日時:①2019年12月15日(日) 午前11時~午前11時30分

日時:②2020年1月5日(日) 午前11時~午前11時30分

会場:展示室1・2

参加費:無料


うたと絵本の読み聞かせライブ

2017年ボローニャ展入選作家である山本まもる氏の音楽ユニットによる、歌を交えた絵本の読み聞かせを開催しました。

日時:2020年1月19日(日)①午前11時30分~正午 ②午後3時30分~午後4時

会場:1階 イベントスペース

参加費:無料


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