原倫太郎+原游 バベルが見る夢Rintaro Hara + Yu Hara: Dreams of Babylonian Towers
2025年11月22日(土)〜2026年1月18日(日)

原倫太郎と原游は、らせん構造を持つ当館の建築をバベルの塔に見立て、その内部空間を想像しました。
太田市立中央小学校5年生と実施したワークショップの成果とともにお楽しみください。
インフォメーション
名称:原倫太郎+原游 バベルが見る夢
会場:太田市美術館・図書館
会期:2025年11月22日(土)~2026年1月18日(日)
休館日:月曜日(ただし、11月24日、1月12日は開館)、11月25日-26日、12月23日、12月30日-1月3日、13日
開催時間:午前10時~午後6時(展示室への入場は午後5時30分まで)
観覧料:500円(400円)
※( )内は20名以上の団体および太田市美術館・図書館カード、ふらっと両毛 東武フリーパスをお持ちの方。高校生以下および65歳以上、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方とその付添人1人は無料。おおた家庭の日(12月7日(日)、1月4日(日))は、中学生以下の子ども同伴の家族無料。
主催:太田市、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団
協力:太田市立中央小学校
協賛:株式会社SUBARU
助成:公益財団法人 野村財団
展覧会概要
創世記に記された「バベルの塔」の物語をご存じですか? 人々はみな同じ言語を話し結束して天まで届く塔を作ろうとしていましたが、神がそれを知り人々の言語を乱した結果、塔は完成を見ませんでした。これにより人間は共通言語を失いましたが、そこから再出発し現在のような多言語が共存する世界に至ります。その意味で、この物語には終焉と始源の両義性が示されているとも言われます。16世紀の画家ピーテル・ブリューゲルの絵画に描かれた、らせん状の巨大な塔をイメージする人も多いでしょう。
さて、原倫太郎と原游は、らせん構造を持つ当館の建築をこのバベルの塔に見立て、その内部空間を想像しました。館の各階層に広がる非現実的な世界では、直立して作品に対峙するだけでなく、歩き、登り、寝そべり、積み上げ、崩す……という“行為”が重要です。子どもの頃の遊びのように、行為を通じて感覚の新たな回路が生み出されるような体験が待っていることでしょう。
加えて、本展では太田市立中央小学校との連携事業を実施します。5学年のみなさんと原游の代表作「耳つき絵画」を制作するワークショップをおこない、展示します。児童の作品を見ながら来場者は歩みを進め、館内を上昇していきます。
始まりと終わりを内包するバベルの塔は、創造行為それ自体を意味するかのようです。原倫太郎+原游、そして太田の子どもたちによる表現から、絶え間ない創造の世界をご覧ください。
出品作家
原倫太郎+原游 Rintaro Hara + Yu Hara https://hfj-ami.jp/
アーティスト・ユニット。
原倫太郎(1973-、神奈川県出身)は東京造形大学卒業後、2000年にSandberg Institute(オランダ)を修了し、動きを伴うインスタレーション作品を主に制作してきた。原游(1976-、東京都出身)は東京造形大学卒業後、2001年に東京藝術大学大学院を修了し、木枠・キャンバス・絵具など、絵画の要素に着目し、絵画のあり方を拡張するような作品を制作してきた。ユニットでは体験型インスタレーションを制作したり、昔話を現代のテクノロジーと融合させて作品化する試みなどを展開。作品に一貫しているテーマは「遊び」。
主な個展
「影のワンダーランド」(渋谷公園通りギャラリー/東京、2021年)、「影と遊びのワンダー」(アンデルセン公園子ども美術館/千葉、2022年)、「つくりかけラボ「RE 幼年期ディスカバリー」」(千葉市美術館/千葉、2023年)、「Playground(戲遊坊)」(Guangci Public Art Project/台湾、2024年)
主なグループ展
「六本木アートナイト」(六本木西公園/東京、2023年)、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」(越後妻有里山現代美術館MonET/新潟、2024年)、「北アルプス国際芸術祭2024」(旧大町北高/長野、2024年)、「芸術在樵山—広東南海大地の芸術祭」(仏山/中国、2024年)、「瀬戸内国際芸術祭2025」(女木島/香川、2025年)
参考作品
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原倫太郎+原游《影の迷路》2022年 撮影:中川達彦 |
原倫太郎《真夏の雪玉》2015年 撮影:中川達彦 |
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原游《making my red dress》2019年 |
原游《女の子》2007年頃 個人蔵 写真提供:群馬県立近代美術館 撮影:木暮伸也 |
関連イベント
1、ワークショップ「思い出の洋服を作ろう!」【要申込・11/7申込締切】
思い出の洋服をキャンバスとアクリル絵具を使って「絵」にするワークショップです。
日時:11月23日(日) 午後2時~3時30分
講師:原游
会場:当館3階視聴覚ホール
対象:どなたでも(小学生までは保護者同伴)
定員:15名
参加料:500円
<参考作品>
2、ライブ&トーク「真夜中のやまびこ」【要申込・先着締切】
本展の楽曲制作を担当した詩×音楽ユニットのpopi/jectiveによるライブ。原倫太郎+原游によるアフタートークと併せてお楽しみください。
日時:11月29日(土)午後2時~3時(午後1時30分開場)
出演:popi/jective(詩×音楽ユニット)、原倫太郎+原游
会場:当館3階視聴覚ホール
対象・定員:どなたでも・30名
参加料:無料(要観覧券)
popi/jective(ポピ/ジェクティブ) https://popijective.com/ https://www.youtube.com/@popijective
大阪生まれのアーティスト 笹谷創と東京生まれの詩人 佐藤 yuupopicにより2020年4月26日に結成された詩×音楽のユニット。サンプラー+ギター+2MC(+α)の編成で書店、LIVEハウス、CLUB、カフェ、ギャラリー等でのLIVEをはじめ、音源(CD、カセットテープ他 ※フィジカル盤限定・配信・サブスク非対応)、映像(Music Video)、視覚詩(Visual Poetry)、音声/響詩(Sound Poetry)の制作、エッセイ執筆等、多岐に渡る表現を展開している。
原倫太郎+原游とはかねてよりコラボレーションしており、本展でも、展示室2のインスタレーション作品のための楽曲を制作した。
3、アーティスト・トーク:原倫太郎+原游【要申込・先着締切】
原倫太郎+原游が展示作品や制作についてお話しします。
日時:12月14日(日)午後2時~3時30分(午後1時30分開場)
会場:当館3階視聴覚ホール
対象・定員:どなたでも・50名
参加料:無料
4、あかちゃんと楽しむ美術館【要申込・12/26申込締切】
あかちゃんと保護者でゆったりと展覧会を見ていきます。
日程:1月10日(土) 午後1時30分~2時30分(午後1時20分受付開始)
会場:展覧会場
対象:3~12ヵ月のあかちゃんとその保護者(子どもは1名のみ、保護者は2名まで)
定員:5組
参加料:無料(保護者は要観覧券)
1~4共通
申込:9月5日(金)午前10時より、当館HP申込フォームよりお申込ください。
1、4は定員を超えた場合は抽選としそれぞれ開催日の2週間前までに抽選結果をお知らせします。
下記より「①参加者氏名、年齢 ②ご住所(市町村名まで) ③電話番号 ④メールアドレス」を入力し送信してください。(1回のお申込につき1名様まで)
1、ワークショップ「思い出の洋服を作ろう!」 申込フォームはこちら
2、ライブ&トーク「真夜中のやまびこ」 申込フォームはこちら
3、アーティスト・トーク:原倫太郎+原游 申込フォームはこちら
4、あかちゃんと楽しむ美術館 申込フォームはこちら
※お申込された方は、当館から確認のメールが送信されます。
「artmuseumlibraryota.jp」が受信できるよう設定をお願いします。
5、こどもアートさんぽ【申込不要】
展覧会をお散歩するように、気になる作品についてスタッフとお話ししながらめぐります。
日時:12月7日(日)午前11時~(40分程度)
会場:展覧会場
対象・定員:小学生・10名
参加料:無料(保護者は要観覧券)
*当日午前10時55分までに直接受付カウンターへお越しください(先着順)。
6、担当学芸員によるギャラリートーク【申込不要】
学芸員が展覧会について解説します。
日時:12月27日(土)午前11時~(40分程度)
会場:展覧会場
対象・定員:どなたでも・10名
参加料:無料(要観覧券)
*当日午前10時55分までに直接受付カウンターへお越しください(先着順)。
*イベントの様⼦は、職員および作家が写真・動画で記録します。記録写真および動画は本展覧会と当館広報、および本展期間中に作家のSNSで使⽤することがございます。撮影不可の場合には、当日職員にお申し出ください。
*状況によって変更または中止になる場合があります。HP、SNSでご確認ください。