太田市美術館・図書館 ART MUSEUM & LIBRARY, OTA
  • Instagram
  • Twitter
  • facebook
  • youtube
  • mail

原田 郁・衣 真一郎 リポジトリ:内と外で出合う Iku Harada, Shinichiro Koromo – A Repository for Inner and Outer Landscapes

2025年2月22日(土)〜2025年5月18日(日)

「内と外」で果たされる風景との出合い。
原田郁と衣真一郎の絵画、立体作品、インスタレーションが館内外に点在します。

インフォメーション

名称:原田 郁・衣 真一郎 リポジトリ:内と外で出合う
会場:太田市美術館・図書館
会期: 2025年2月22日(土)~5月18日(日)
休館日:月曜日(ただし、2月24日、5月5日は開館)
    2月25日(火)、26日(水)、3月25日(火)、4月30日(水)、5月7日(水)
開催時間:午前10時~午後6時(展示室への入場は午後5時30分まで)
観覧料:500円(400円)
※( )内は20名以上の団体および太田市美術館・図書館カード、ふらっと両毛 東武フリーパスをお持ちの方。高校生以下および65歳以上、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方とその付添人1人は無料。おおた家庭の日(3月2日(日)、4月6日(日)、5月4日(日))は中学生以下の子ども同伴のご家族無料。

主催:太田市、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団
助成:公益財団法人 野村財団
協力:アートフロントギャラリー、株式会社エーアイラボオオタ、株式会社木村鋳造所

展覧会概要

本展は、内と外の風景を、原田郁(1982-)と衣真一郎(1987-)の絵画によって提示する展覧会です。
現代美術家の原田郁は、彼女だけの3DCGによる仮想世界「inner space」を拡張させ続けながら、自在にその中を歩き回り、その一角を絵画として描き起こします。画家の衣真一郎は、自身の故郷を中心に、古墳や山、田畑などを目印に歩き続け、その周囲にも目を向けながら風景を取り込み、絵を作っています。
「動物と夢想家とコンピュータとが同居している存在である人間」とも言われる私たちは、それぞれが、それぞれの場所で風景を記憶と心に蓄積します。季節や時間の流れの移り変わりにより、その場限りの風景を見せてくれる屋外はもちろん、室内、あるいはデジタル空間であっても、その人の置かれた境遇、体調、気分によって、その場限りの風景が記憶に刻まれることは、多くの人が体験していることかもしれません。こうした内外の風景の蓄積が、私たちの「世界」を豊かにひろげているのでしょう。
「リポジトリ repository」とは、貯蔵庫、収納場所あるいは墳墓などを意味する単語であり、デジタルデータを格納する構造のことも指します。美術館・図書館という当館の性質を言い表すのと同時に、二人の作家がフィールドとする、広がり続ける仮想世界や、植物にまぎれながらあり続ける古墳をも想起させる単語です。作家は、それぞれのリポジトリで風景に出合い、 “内=自身の心象を反映させた仮想世界”と、“外=刻一刻と変化する土地”を画面にあらわします。二人が各自の方法でつくりあげた内と外の風景をご覧いただくことで、それが皆様の「世界」をほんの少しでもひろげるきっかけになることを願って、本展を開催します。

*イーフー・トゥアン、山本浩 訳『空間の経験 身体から都市へ』筑摩書房、1993年、p.15.

出品作家

原田 郁 Iku HARADA 現代美術家 https://www.ikuharada.com/
1982年山形県生まれ。2007年、東京造形大学大学院美術専攻領域絵画科修了。2021年まで東京造形大学絵画専攻領域非常勤講師。2008年末から3DCGの仮想世界「inner space」をつくり、その一角を作家独自の視点で絵画として描き出している。仮想世界を二次元に解体し、錯視によって三次元空間を擬似体験するインスタレーション、仮想世界にあるモチーフの立体作品化など、拡張し続ける仮想世界を多様に作品へ展開している。

主な展覧会
「公開制作75 原田郁 「もうひとつの世界 10 年目の地図」」(府中市美術館/東京、2019年)、「ICC オープン・スペース2021   ニュー・フラットランド」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] /東京、2021年)、「六本木アートナイト2022」(第一レーヌビル/東京、2022年)、「Inner Space」(MetaGallery LaLuna/韓国、2023年)、「In the Window」(アートフロントギャラリー/東京、 2023年)、「MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ」*Unexistence Galleryとして参加(東京都現代美術館/東京、2023年)、「百年後芸術祭」(里見プラントミュージアム/千葉、2024年)、「日常アップデート」(東京都渋谷公園通りギャラリー/東京、2024年)

衣 真一郎 Shinichiro KOROMO 画家 https://www.instagram.com/shinichirokoromo/
1987年群馬県生まれ。2016年、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。2014-2015年、パリ国立高等美術学校交換留学。自身の故郷を中心に、古墳や山、田畑などを目印に歩き続け、その周囲にも目を向けながら風景を取り込み、絵画を制作。モチーフ同士のスケール感、画面内の奥行き、空間性など、二次元の画面にいかに世界を成立させるかという絵画表現の可能性を感じさせつつ、画面に残る筆触から物質としての絵画の存在感も同時に感じさせる。絵画のほかに、彩色した木材による立体作品や、古墳の副葬品や埴輪を想起させる陶の作品などもある。

主な展覧会
「project N 75 衣真一郎」(東京オペラシティ アートギャラリー/東京、2019年)、「デイジーチェーン」(トーキョーアーツアンドスペース本郷/東京、2020年)、「VOCA展2021」(上野の森美術館/東京、2021年)、「あの風景を探しに美術館へ」(高崎市美術館/群馬、2022年)、「絵になる風景」(ボーダレス・アートミュージアム NO-MA/滋賀、2022年)、「横たわる風景」(See Saw gallery + hibit/名古屋、2023年)、「curator’s vol.4 衣真一郎 『古墳、山』」(GALLERY TAGA 2/東京、2023年)、「積み重なる風景」(KATSUYA SUSUKI GALLERY/東京、2024年)、「ハニワと土偶の近代」(東京国立近代美術館/東京、2024年)

参考作品

 

原田郁《WINDOW 2024 #001》2024年
アクリル絵の具・カンヴァス、162×324cm
写真:阪中隆文、画像提供:東京都渋谷公園通りギャラリー  

 原田郁《inner space》update 2024.09 ©2008-2024 Iku Harada

 

原田郁「In the Window」展示風景(アートフロントギャラリー、2023年)
写真:野口浩史、画像提供:アートフロントギャラリー

 

衣真一郎《Landscape -Mountains, Lake, Tumulus-》2020年
アクリル絵の具・木製パネル、256×480cm
写真:加藤健   

衣真一郎《古墳のある風景》
2023-2024年(参考作品)
油彩・カンヴァス、259×194cm

 

「The rising generation 16」展示風景(渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館、2018 – 2019年)
左から、衣真一郎《青い壺》2012年、油彩・カンヴァス、162×162cm
《横たわる風景》2016年、油彩・カンヴァス、228×364cm
《Lying Things》2016年、水彩・木、サイズ可変
写真:木暮伸也

関連イベント

1、原田郁ワークショップ「埴輪がみる夢」【要申込・先着制】

原⽥郁氏の仮想世界に登場する埴輪の紙⽴体を制作します。参加者は⾃由に⾊を付け、切り抜いて組み⽴てて、10 年後の⾃分に宛てたメッセージを中に封じ込めます。制作された作品は、本展展示作品の一部として、本展会期中、原田作品とともに展示させていただきます。
日時:2月2日(日) 午前午後各1回 午前10時30分~12時30分 午後2時30分~4時30分(受付は終了いたしました)
会場:3階視聴覚ホール
対象:小学校4年生以上18歳まで。現在または過去において太田市に在住・在勤・在学の方。ものづくりが大好きな方!
定員:各回10名
参加料:無料
参加条件:参加いただくには、以下の条件を了解いただく必要がございます。
①本ワークショップで制作された作品は、完成後から借用し、展覧会会期中(2/22~5/18)展示作品の一部として展示させていただきます。展覧会終了後に作品をお引き取りいただきますので、5月下旬以降に再び来館いただく必要がございます。
②ワークショップの様子は写真・動画で記録され、記録写真および動画は本展覧会と広報で使用する可能性がございます。
その他:はさみや色鉛筆などの道具は美術館・図書館のものをお使いいただきますが、持ち物等がある場合には、参加者にのみ連絡いたします。
保護者が付き添う場合は申込時にお知らせください(付き添いは2名様まで)。いずれも詳細は参加者にのみ連絡いたします。
申込:12月13日(金)午前10時より、当館HP申込フォームよりお申込ください。

<参考作品>

原田郁《紙立体「OTOKO」》、
《紙立体「UMA」》2024年

下記より必要事項を入力し送信してください。(1回のお申込につき1名様まで)

1、原田郁ワークショップ「埴輪がみる夢」 申込フォームはこちら(受付は終了いたしました)

※お申込された方は、当館から確認のメールが送信されます。
「artmuseumlibraryota.jp」が受信できるよう設定をお願いします。

 

2、鼎談「風景と絵画を語ろう」【要申込・3/21申込締切】

ゲストに横浜美術館館長の蔵屋美香氏をお迎えし、出品作家のお二人と風景と絵画について語ります。
日時:4月12日(土) 午後2時~3時30分(午後1時30分開場)
出演:蔵屋美香氏(横浜美術館館長)、原田郁氏、衣真一郎氏
会場:3階視聴覚ホール
対象・定員:どなたでも・50名
参加料:無料

3、アーティスト・トーク:衣真一郎【要申込・3/7申込締切】

本展出品作家の衣真一郎氏をお迎えし、展示作品についてお話しいただきます。
日時:3月29日(土)午後2時~3時30分(午後1時30分開場)
会場:3階視聴覚ホール
対象・定員:どなたでも・50名
参加料:無料

4、アーティスト・トーク:原田郁【要申込・4/4申込締切】

本展出品作家の原田郁氏をお迎えし、展示作品についてお話しいただきます。
日時:4月27日(日)午後2時~3時30分(午後1時30分開場)
会場:展覧会場
対象・定員:どなたでも・20名
参加料:無料(要観覧券)

5、あかちゃんと楽しむ美術館【要申込・4/18申込締切】

あかちゃんと保護者でゆったりと展覧会を見ていきます。
日程:5月10日(土) 午後1時30分~2時30分(午後1時20分受付開始)
会場:展覧会場
対象:3~12ヵ月のあかちゃんとその保護者(子どもは1名のみ、保護者は2名まで)
定員:5組
参加料:無料(保護者は要観覧券)   

2~5共通
申込:12月13日(金)午前10時より、当館HP申込フォームよりお申込ください。定員を超えた場合は抽選としそれぞれ開催日の2週間前までに抽選結果をお知らせします。
下記より必要事項を入力し送信してください。(1回のお申込につき1名/組様まで)

2、鼎談「風景と絵画を語ろう」 申込フォームはこちら
3、アーティスト・トーク:衣真一郎 申込フォームはこちら
4、アーティスト・トーク:原田郁 申込フォームはこちら
5、 あかちゃんと楽しむ美術館 申込フォームはこちら

※お申込された方は、当館から確認のメールが送信されます。
「artmuseumlibraryota.jp」が受信できるよう設定をお願いします。

6、こどもアートさんぽ【申込不要】

展覧会をお散歩するように、気になる作品についてスタッフとお話ししながらめぐります。
日時:3月1日(土)午前11時~(40分程度)
会場:展覧会場
対象・定員:小学生・10名
参加料:無料(保護者は要観覧券)   
*当日午前10時55分までに直接受付カウンターへお越しください(先着順)。

7、担当学芸員によるギャラリートーク【申込不要】

学芸員が展覧会について解説します。
日時:3月23日(日)午前11時~(40分程度)
会場:展覧会場
対象・定員:どなたでも・10名
参加料:無料(要観覧券)
*当日午前10時55分までに直接受付カウンターへお越しください(先着順)。

*イベントの様⼦は、職員および作家が写真・動画で記録する可能性があります。記録写真および動画は本展覧会と当館広報、および本展期間中に作家のSNSで使⽤することがございます。撮影不可の場合には、当日職員にお申し出ください。
*状況によって変更または中止になる場合があります。HP、SNSでご確認ください。

ページの先頭へ移動