太田市美術館・図書館 ART MUSEUM & LIBRARY, OTA
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どうぶつ と はなし -- 大曽根俊輔 乾漆彫刻展

2023年10月14日(土)〜2023年12月24日(日)

多くの「はなし」からつくりあげられた肉感豊かな動物彫刻。
太田市立北の杜学園との連携事業の成果とともにご覧いただきます。

インフォメーション

名称:どうぶつ と はなし ーー 大曽根俊輔 乾漆彫刻展
会場:太田市美術館・図書館
会期: 2023年10 月14 日(土)〜12 月24 日(日)
休館日:月曜日、10 月31 日、11 月28 日
開催時間:午前10時〜午後6時(展示室への入場は午後5時30分まで)
観覧料:500(400)円
※( )内は20 名以上の団体および太田市美術館・図書館カード、ふらっと両毛 東武フリーパスをお持ちの方。高校生以下および65 歳以上、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方とその付添人1人は無料。おおた家庭の日(11 月5 日、12 月3日)は中学生以下の子ども同伴のご家族無料。10 月 28 日(土)は、群馬県民の日につきどなたでも無料。

主催:太田市、一般財団法人太田市文化スポーツ振興財団
協力:松本市美術館、一般財団法人 日本蛇族学術研究所、太田市立北の杜学園

展覧会概要

本展は、「どうぶつ と はなし」をテーマに、大曽根俊輔の乾漆彫刻をご覧いただく展覧会です。大曽根が動物たちと向き合い、「はなし」を重ねることで生まれる個体としての表現を展示室に展開します。重ねられる「はなし」とは、作家による緻密な観察に反映される動物たちとの「はなし」、そして、動物たちの周りにいる人々からの、動物をめぐる「はなし」です。その双方によって、作品は立体的に作り上げられています。
また、技法と素材の面から見れば、乾漆という伝統的な手法を用いていることも、大曽根作品に特有の魅力につながっています。体温が伝わってきそうな肌、肉の張り、たるみの質感は、塑像と彫像の要素をあわせ持つ乾漆が得意とする表現であるといえます。こうした作品を「はなし」とともにご覧いただくことで、身近にいたり動物園で見る動物たちに対する意識、かかわり方も変わってくるかもしれません。
また本展では、地域にも美術館・図書館の活動を拡げ、若い世代に一歩踏み込んでアートに親しんでもらうことを目的に、太田市立北の杜学園9年生※1の皆さんと連携事業を展開。大曽根が動物に対するのと同じように、生体動物を前にしたデッサンを生徒の皆さんにも経験してもらいました。彼ら彼女らのとらえた動物たちも展示室に集まります。
数々の「はなし」によってもう一つの身体を得た動物たちを、ぜひご覧ください。

※1 太田市立北の杜学園:群馬県内初の施設一体型の義務教育学校として2021年4月に開校。前期課程(小学校段階)と後期課程(中学校段階)の児童・生徒の皆さんが通学している。9年生は中学校3年生に相当。

出品作家

大曽根俊輔 OSONE Shunsuke  乾漆彫刻家

1978年、神奈川県出身。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科木工専攻卒業、東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻修了。大学院修了と同時に京都にある公益財団法人 美術院 国宝修理所に入所。国宝、重要文化財に指定されている仏像彫刻の修理に携わった。その傍ら、2009 年から動物彫刻の制作を始める。以降、乾漆彫刻の技法を主に用いて動物を主題にした制作をおこなう。2015 年、国宝修理所を退所し作品制作に専念する。
これまで、京都、大阪、長野を中心に個展を開催。

作家Instagram https://www.instagram.com/shunsuke_osone/

乾漆彫刻とは?
ウルシの木から採れる樹液と麻布を主な材料にして立体像を制作する技法。有名な乾漆彫刻に興福寺(奈良県)の《阿修羅立像》(国宝/天平6(734)年)がある。人や動物の柔らかな感じを表現するのに適した技法で脱活乾漆と木心乾漆の2種類がある。
脱活乾漆(だっかつかんしつ):粘土などで原型を作り、麻布を漆で貼り重ねてから中の型を抜く。心木を入れ、張り子状になったものへ、また漆を重ね細部を仕上げていく。(《阿修羅立像》はこちらの技法)
木心乾漆(もくしんかんしつ):だいたいの形を木で彫り進め、細部を漆で仕上げる。中の木は抜かないため木彫の強さと漆の柔らかさで表現できる。

参考作品

 

《キリン ガンバ》2020年
木心乾漆/胡桃、漆、麻布、色漆、ガラス玉
《アルダブラゾウガメ アップルさん》2017年 
脱活乾漆/漆、麻布、色漆、檜、杉、ガラス

 

《オオサンショウウオ》2021年
木心乾漆/桜、漆、麻布、色漆、ガラス
《ホルスタイン 黒光さん(立)》2019年
木心乾漆/胡桃、漆、麻布、色漆、榧、瑪瑙、象牙

 

《マナティー ボク(ドローイング)》2014年 
紙、鉛筆、水彩絵の

                                            ※すべての写真:吉江淳

関連イベント

1、対談「どうぶつのはなし 菊池夢美×大曽根俊輔」

マナティー研究者の菊池夢美氏をお招きし、大曽根の制作と動物について対談形式で深めます。
日時:11月25日(土) 午後2時~3時30分
講師:菊池夢美((一社)マナティー研究所 理事/京都大学野生動物研究センター 研究員)
   大曽根俊輔(本展出品作家)
会場:当館3階視聴覚ホール
対象・定員:どなたでも・50名(1組4名まで)
参加料:無料(要観覧券)
申込:申込フォームからお申込ください。10月3日(火)午前10時より先着受付とし、定員に達し次第締め切りとさせていただきます。
*事前に1階総合カウンターにて観覧券をご購入のうえ、3階視聴覚ホールにお集まりください。

申込フォームはこちら(受付は終了いたしました。)

※お申込された方は、当館から確認のメールが送信されます。
「event_museum@artmuseumlibraryota.jp」が受信できるよう設定をお願いします。

2、ワークショップ「乾漆のカケラで動物を作ろう」

乾漆のカケラと漆を使って動物を作ります。
日時:12月2日(土)午後2時~5時
講師:大曽根俊輔
会場:当館3階視聴覚ホール
対象・定員:小学校3年生以上・10名(1回の申込につき1名まで)
参加料:800円
申込:申込フォームからお申込ください。10月3日(火)午前10時より受付開始。
締切:11月11日(土)午後6時。定員を超えた場合は抽選とし11月18日(土)までに抽選結果をお知らせします。
*エプロン、マスクをお持ちいただき着用のうえご参加いただきます。
*手袋を付けて漆を扱いますが、漆でかぶれる可能性があります。万が一かぶれてしまっても当館ならびに講師は責任を負いかねますので、ご自身でご判断のうえお申し込みください。
*事前にご自宅で好きな動物の下絵(A4サイズ以内)を描いておいていただきます。
*保護者の方が付き添われる場合には、申込時にお知らせください。

<参考作品>

  

申込フォームはこちら(受付は終了いたしました。)

※お申込された方は、当館から確認のメールが送信されます。
「event_museum@artmuseumlibraryota.jp」が受信できるよう設定をお願いします。

3、ナイトミュージアム・トーク

作家が作品を見ながらお話しします。普段は入れない夜の展示室で特別なトークをお楽しみください。
日時:12月2日(土)午後6時30分~7時30分
講師:大曽根俊輔
会場:展覧会場
対象・定員:どなたでも・20名(1回の申込につき1名まで)
参加料:無料(要観覧券)
申込:申込フォームからお申込ください。10月3日(火)午前10時より受付開始。
締切:11月11日(土)午後6時。定員を超えた場合は抽選とし11月18日(土)までに抽選結果をお知らせします。

申込フォームはこちら(受付は終了いたしました。)

※お申込された方は、当館から確認のメールが送信されます。
「event_museum@artmuseumlibraryota.jp」が受信できるよう設定をお願いします。

4、こどもアートさんぽ

展覧会をお散歩するように、気になる作品について学芸員とお話ししながらめぐります。
日時:10月28日(土)午後2時~(40分程度)
会場:展覧会場
対象・定員:小学生・10名
参加料:無料(保護者は要観覧券) 
*申込不要。当日午後1時55分までに直接受付カウンターへお越しください(先着順)。

、担当学芸員によるギャラリートーク

学芸員が展覧会を解説します。
日時:11月12日(日)午後2時~(40分程度)
会場:展覧会場
対象・定員:どなたでも・10名
参加料:無料(要観覧券)
*申込不要。当日午後1時55分までに直接受付カウンターへお越しください(先着順) 。

カタログ

本展公式図録は当館1階のカフェ&ショップ Coffee & Th!ngs Oh!にて販売中です。

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